ニューヨークでの美容学校のお話
新年あけましておめでとうございます。
2016年のスタートですね。
さて、今回は私が24年前に過ごしたニューヨークでの美容学校のお話です。
最近求人の関係で日本の美容学校とのやりとりがあって、これから美容師を目指している学生さんのことを知る機会がありました。
ニューヨークで美容学校を卒業した自分の経験をシェアできたらいいかなと思い、ブログにしてみます。
渡米して半年、早く美容師になりたいと焦っていた私は美容学校に行くかヘアサロンでいきなり働けないか迷っていた。
しかも初めて社会人になるということ。
怖くて仕方がなかった。
行動をいろんな言い訳をつけて延ばし延ばしにしていたのだが、そんな自分に嫌気がさしてもうやるしかないと心を決めた時、リサーチをしていたMIWA Salonという日本人のミワさんという女性オーナーのサロンに電話をして問い合わせた。
ミワさんはマンハッタンのヴィダルサスーンでアートディレクターをしていた日本人で、その当時はとても稀な美容師だった。
「あなた、なんでもいいから先ずは顔を見せなさいよ。」
びびった。こ、怖い。。
結局、直接お店に伺って話をしてもらい、先ずは美容学校に行き免許を取得するという決断にいたった。
一事が万事この調子で私の決断はいろいろな人の手助けを経るので時間がかかるようだ。
その後、あるひとつの美容学校に見学に行ったら、何故だかそのまま学校に入るためのテストを受けることに。
全く英語が理解できなくて全然解答できないでいたら、学校側の人たちが答えをどんどん教えてくれた。
結果、もちろん合格。
私は心の中で、絶対にこんな学校には入りたくない。。
そして、クイーンズ市のフラッシングというところにある韓国人がオーナーの美容学校に入ることに。
そこはアジア人とアメリカ人と他の国の人とが入り混じった人種がミックスされた学校だった。
日本人は私ひとり。
アメリカの美容免許は州によって違う。
ニューヨークは1000時間を学校でクリアすれば免許取得の試験を受けられる。
確か生徒は毎月入学を受け入れられるシステムだったと思う。
私のクラスは5人だった。
アメリカ人、イスラエル人、中国人、韓国人、日本人の私。
2ヶ月間を教科書の勉強と技術?(あまりたいしたことはやった覚えがない。。)後の4ヶ月はフロアに立つ。
アメリカでは美容学校がヘアサロンと化して実際にお客様を受ける。
安価なお値段で。
確か、ローラーセット1ドル50セント、カット3ドル、カラーリンス3ドル、パーマ3ドル。
そして、チップがもらえる。
チップは全て自分のものに。
でも大した勉強もしていないから、入客しても訳がわからなくなることもある。
そしたら先生を呼ぶ。
そして教えてもらいながら施術をする。
お客様も美容学生にやってもらうことは承知の上だから文句は言わない。
というか、言えない。
このシステムはまぁ、なんというかアメリカらしいというか合理的。
どちらものニーズが一致して成り立っている。
そして早い段階からサロンで働くということを実体験することが最も美容師になる近道だという理論なのだと思う。
結局私はこの学校に約1年通った。
そして就職先にマンハッタンのサロンを勧められた。
推薦状を書いてもらえたような記憶がある。
アメリカニューヨーク州と日本の美容学校では授業内容の時間の使い方が一番違うのかな。
美容師になるためのプロセスの踏み方の考え方の違いもあるかも。
そう思うと私がurauraで実践している教育はこういったこと全ての経験が素になっているんだね。
なるほど。
そんなurauraですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします◎
※1/5(火)より通常営業をいたします。